Palas de Rei まで 28 km

今朝は巨大なクロワッサンとカフェオレで体をあたためて、七時頃出発。真っ暗な中歩いた山道は、懐中電灯がなければ右も左もわからないようなところだった。
一時間ほど歩いたところで日の出を迎えるが、相変わらずの霧で視界は真っ白。まあそのおかげで涼しい。
今日の道は昨日より高低差が激しかったものの、車道に沿った理性的な勾配の道が多かったのでそれほど辛くはなかった。昨日の反省を踏まえて、菓子パンのようなものを用意していったのもよかった。ただ勿論、自宅本郷間に若干満たない長さとは言えかなり疲れる。
考えてみれば、フランスは隣国だし、道はフランスからのびているのだから、第二外国語がフランス語なのは自明であった。一応六年やったことになっている英語より、なんちゃっての誉れ高い二外で噛ったフランス語の方が意思疎通できるという虚しさ。まあ私の英語では意思疎通が不可能であることが知られているので、前段は常に真だけど。
やはり言葉の壁は厚い。そもそも相手が何人か何語を話すのか非自明なので、取りあえずスペイン語で挨拶して、その後はカオス。相手が多少理解して自分がよく話せる言葉で話し掛けるより、自分が不得手でも相手のよく理解する言葉で話し掛ける方が通じる、ということがよくわかった。でもこれをやると、自分が今何語で話しているのかわからなくなる。
二時半頃目的地に着き、今日は巡礼宿ではなくホテルに泊まる。料金が十倍*1かかるが、栓の出来ないシンクでは洗濯もままならないので、休閑日は欲しい。水まわりで困惑するたびに、普段いかに贅沢に暮らしているかよくわかる。

*1:それでもダブルが 60 ユーロだから安いものだ